楽しみにしていた2020年F1開幕戦。
オーストラリアグランプリが新型コロナウィルスの影響で中止となりました。
来週のバーレーングランプリも無観客でのレースとなっていますが、開催は微妙・・・というよりほぼ絶望な状況。
いったい、F1はいつ開幕するんだろう?
第2戦アゼルバイジャン、第3戦ベトナムもほぼ絶望
開催されるその地域でコロナウィルスが猛威を奮っているということはもちろんのこと、チームスタッフに感染者が出てしまえば混雑するピット内での作業を考えると、たとえ無観客でもレース自体を行うことはほぼ絶望と言えます。
レース開催までには中止か延期かの発表があると予想します。
ベトナムも3月15日に延期を発表するという噂。
その次の中国GPはすでに延期が発表されているし、そのあとのスケジュールはヨーロッパ。
現在、イタリアでの感染者数増加はもちろんのこと、スペインやスイスでも感染者が増えていることを考えると、オランダ、スペイン、モナコの開催も危うそう。
で、いま現実的に考えられているのが、第8戦アゼルバイジャングランプリが実質の開幕戦になるのではないか?ということ。
というのも、3月4日現在アゼルバイジャンでの新型コロナウィルスの感染者数はたったの3人。
ほぼ、コロナウィルスの影響がないというのがその理由だと思われる。
しかし、アゼルバイジャングランプリまでまだ約3ヶ月もある。
その間にどんな推移を見せるかまだ誰もわからない。
アゼルバイジャンでコロナウィルス感染者が増えたらどうなる?
考えてみよう。
今から約3ヶ月前。
去年の12月の半ばの時点で、日本でコロナウィルスがこんなに蔓延することを予測できた人がいるだろうか?
日本じゃなくても、すでに12月の時点では新型コロナウィルスの感染者とおぼしき人が見つかっていた中国でも、その3ヶ月後にこのようなことになると予想できただろうか?
そう考えると、ピークが遅れてやってくるのだとしたら6月のアゼルバイジャンがどうなるのかは、まだ予断を許さない状況だと思う。
というのも、アゼルバイジャンの南に隣接しているのはイラン。
そう、急激に感染者数を伸ばし、多数の死亡者を出したイランが隣国なのだ。
現在国境は封鎖されているとは言え、アゼルバイジャン政府はイラン国内にいる自国民の保護を考えて帰国手段を練っているらしい。
帰国時に陰性であっても、帰国後にどうなってるのかわからないというのは、日本の武漢からのチャーター便のことでおわかりだと思う。
もしかすると、3ヶ月後のアゼルバイジャンは現在のオーストラリアと同じくらいになっている可能性が無きにしもあらず。
そうなったら、もちろんグランプリは中止か延期になるだろうし、それまでに数戦中止を決定しているとしたなら、決断の敷居も低くなっているだろうし簡単に結論が出るだろう。
その次のカナダは首相の奥さんが感染したくらいだし(つまり一般庶民のようにあちこち買い物などでウロウロするような人ではない方が感染したということ)、F1サーカスが大西洋を渡る前に決断をするだろう。
それでもF1は最低16戦は行われる?
「今季のF1は全戦中止」とは簡単にはならない。
当然、お金だとか権利だとかのコロナウィルスとは関係ない部分での縛りがあるからだ。
FOMと各国のTV局が交わしている契約には「年間開催数は最低16戦」という条項が入っているようで、これを下回ると契約違反になる。
無観客でもなんでもレース数をこなさないといけない理由がここにある。
当然、それだけではないだろうが、アゼルバイジャンから先は中止や延期がないとして計算しても14戦。
延期になったグランプリの中で最低でも2戦はどこかで行わなければならない。
どこかでというのは8月のサマーブレイクの期間じゃないだろうか?
シーズン前半のレースがない分、ここで各チームのスタッフにはお休みいただいて、その分サマーブレイクは返上というカタチになりそうな予感。
すべては頭の中での想像の域はでないけれども、新型コロナウィルスが終息しない限り大人数が狭い場所でひしめき合うレースのピット作業はできないと思う。
早くレッドブルが勝つシーンを見たいんだが、こればっかりは仕方がない。
ファンサービスの一環として、レースがお休みの間にeスポーツのグランツーリスモ(もしくはF1 2019)を使って、実際のグランプリコースで実際の周回数でレースをしてくれないかなぁ。
それで放送時間の穴も埋められるだろうし。