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ジムニーは危険?衝突安全性(ユーロNキャップ)試験結果が悲惨・・・。

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日本で大人気のスズキ ジムニーですが、もちろん海外でも人気のモデルです。
海外ではジムニーという名称でジムニーシエラを販売していますが、そのシエラであるジムニーの衝突安全テストの結果が大変なことに・・・。

スズキはこの結果をどのようにジムニーに活かしてくれるのでしょうか?

「星みっつ~~!」と喜んではいられない、「小さい車は危険」を地で行く結果に

ユーロNキャップでの試験はジムニーとはいえ、軽自動車のジムニーではなく、ジムニーシエラでテストをしています。
大きな違いはバンパー、オーバーフェンダー、エンジンですから、普通に考えても軽自動車のジムニーがジムニーシエラより安全性が高い結果を出すとは思えません。

つまり、最大限好結果を出したとしても軽自動車のジムニーはジムニーシエラと同等かそれ以下の安全性だろうということが予想できます。

そのつもりで見ていただきたいのが、ユーロNキャップのテスト動画です。


見慣れないと、こんなものなのかなぁとかダミー人形は痛いとも言わないし、悲痛な顔もしないからダメージはそんなにないのかなぁって思いがちですが、数値での結果は

「成人乗員保護性能」で73%、「子供乗員保護性能」で84%、「歩行者保護性能」で52%、「安全補助装置」で50%という値でした。

これ、いいの?悪いの?って思いますよね。

成人乗員保護性能はワースト3位の成績で、トップのボルボXC40が97%でした。
ジムニーより下はフィアット・パンダとジープ・ラングラーの2車種のみ。
ジムニーより下位の車はジムニーほど数は売れないでしょうから、この結果の悪影響はジムニーが一番ダメージ大きそうです。

ユーロNCAPの安全性試験で星5つを取るためには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子供乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上という項目をクリアしなければならなのですが、ジムニー(シエラ)は子供乗員保護性能だけ余裕でクリア、安全補助装置はギリセーフ、残りの2つがアウト!って感じで星3つでした。

ユーロNキャップのリストを見ても、ジムニーほど小さな車は無いため「小さいからしょうがないじゃん」と思う部分もあるんですが、人の命は車の大小に関係なく同じですし、ジムニーの使われ方はジムニーでしか入れないような山道を走ったりすることもあるでしょう。

だからジムニーを乗るんだって人も、他の車と同じように安全性が高いほうが良いに決まってます。
それがボルボXC40に乗ってたら助かってたのにね~なんて言われたらシャクじゃないですか。

特にポール側突試験は32km/hの速度で電柱などに見立てたポールに当てる試験ですが、生存空間がかなり小さくなってます。
真冬の降雪地などで、アイスバーンで滑ってコントロール不能になって電柱に側面からぶつかるってことは想定される事故の一つだと思うので、そういう時に衝突した側の席に座っている人の命が危ないということです。

サイドカーテンエアバッグやサイドエアバッグがあればという以前に、人が居るスペースが少なくなってるというのが大きな問題と言えるでしょう。

それでもジムニーを選ぶ!という人はどうすれば?

小さいのに走破力が高いという特徴を持つジムニーは、他に変えられない車です。

ジムニーの衝突試験があまり良くなかったからといって、じゃあメルセデスベンツGクラスを買おうかって人はいないだろうし、ランドクルーザーを買おうって人もいないでしょう。
この試験結果をしっかり理解した上で、ジムニーに乗るという選択肢しかないだろうと思うので、ジムニー乗りの方々はくれぐれも注意して乗っていただきたいなと思います。

まぁ、間違っても車も歩行者もいるような一般公道でジムニーでぶっ飛ばすなんてことはしないでしょうし、過去のジムニーや過去の軽自動車に比べたら安全性は高いのかもしれませんが、ドライバーは十分気をつけて乗るしか今の所方法はないのかもしれません。

あとは、スズキに期待してさらなる安全性向上を果たしてほしいですね。

 

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