スーパーフォーミュラ、スーパーGTのダブルタイトル獲得後、その物言いがハッキリせずF1に乗りたいとか行けるなら行きたいなどとも言わないために一部では「結婚して子供も生まれたばかりだし海外転戦のF1には行かないんじゃないか?」って憶測も出てる山本尚貴ですが、フォーミュラに乗ってるドライバーがF1に乗りたくないはずないじゃないかと思っていた矢先、山本尚貴の行動に異変がありました。
F1最終戦アブダビGPに姿をあらわす!しかも旅費は自腹で
11月23日から始まったF1最終戦のアブダビGP、初日のフリープラティクスから山本尚貴がサーキットに来ています。
チャンピオンのご褒美でもなければ、ホンダに呼ばれたわけでもなく自らホンダの山本MS部長に「見に行きたい」と懇願したようです。
しかも、フリー走行から、予選、決勝まですべて自分の目で見てみたいと。
その上、「自分の勝手な希望なので自腹で行きます」とまで言ったそうな。
どうして、そこまでしてアブダビに行きたかったんでしょう?
単なる観戦やもうちょっと専門的な部分が見たいとしても、別に見るだけなら日本グランプリのときに見ればよかったじゃないですか。
そうじゃなく、アブダビでダブルタイトル獲得後の希望として「行って見てみたい」ということですから、チャンピオンを獲ったあとの山本尚貴の心境がそうさせたわけです。
そこで、その行動から一体何を考えているのか予想してみましょう。
まず、F1に興味がないのなら、あえて自腹でしかもフリー走行から見に行くことはないでしょう。
つまり、F1に大いに興味があるということ。
次に、そんなに興味のあるF1に乗れるかもしれないチャンスが巡ってきたあとに「行って見てみたい」ということは、何か自分自身の糧になるものを得たいという気持ちの現われではないかと。
「F1を最初から最後のセッションまですべて見学して、来季のスーパーフォーミュラに活かす!」
なんてことはレースの現場を知らない素人でも思いません。
逆に考えれば
「自分はF1に乗るんだ!乗るからにはF1は現場でどんなことをして、何が起こっているのかを垣間見たい」
と、考えるほうが普通ですよね。
まだ、山本尚貴自身の口からは「F1に行きたい」とも「乗れるのなら乗ってみたい」とも聞かれません。
言わずとも、その行動から気持ちは伺えます。
山本尚貴はきっと、アブダビで自身の姿をF1サーカスの場にオーバーラップさせてこのレースを見るはずです。
一方、トロロッソのシートは未だ決まらず、ハートレー残留の声まで
来季のトロロッソ・ホンダのドライバーはダニール・クビアトしか決まっていません。
筆者からの既報の通り候補であるアレクサンダー・アルボンもまだ発表されていません。
個人的には、アルボンにならないと思ってます(特に根拠はないが)
最終戦まで発表が行われないと、周囲では「ハートレーしか残ってないんじゃないか?残留?」という声も聞こえてきます。
オートスポーツWEBの記者がトロロッソのスタッフに取材したところ
トロロッソのチームスタッフに確認したところ、「アルボンの契約を巡って、ニッサン側との交渉が難航している」ことを明かした。そのため、チームはアブダビGP後に行われるタイヤテストに、アルボンの起用を断念。初日はテストドライバーのショーン・ゲラエル、2日目はクビアトがステアリングを握ることになった。
やはり、まだ決まってないんですね。
日産はゴーンさんの逮捕という事件もあるわけですから、来季のフォーミュラEはイメージアップのためにも好成績を残す必要があります。
そのためには速いドライバーは必要ですからアルボンを手放したくなくなってきているんじゃないでしょうか?
アルボンはトロロッソに乗るという噂が出てから、フォーミュラEのテストに不参加でしたが、F1のテストにも乗らないってことはアルボンの目はなくなってきましたね。
だからなのか、消去法でもし誰もいなければハートレー残留という憶測も出ています。
いくらなんでもそれはないと考えます。
今年はガスリーに圧倒的な差をつけられています。
もっとわかりやすく言うと「ポイントが取れないドライバー」なわけです。
ハートレーはいい人かもしれませんが、ここは交代を推し進めるべきでしょう。
山本尚貴はやる気マンマンだ!ホンダさん、もっとプッシュプッシュ!
自腹を切ってまでアブダビにやってきた山本尚貴。
もうそれだけで「やる気マンマン」だということがわかります。
そのやる気を言葉だけでなく態度で表したのが今回の行動。
そんな山本尚貴を見てホンダが何も思わないはずはない。
「おお、やっぱりF1に乗りたいんだな、だったら力になってやるか」
って、絶対思いますよね。
山本尚貴からホンダにボールは投げられました。
今回の山本尚貴の行動を見て、次はホンダが動く番です。
筆者に言われなくても、ホンダもそのつもりでしょう(きっと)
日本人ドライバーを嘱望しているホンダとしては、テストドライバーなんて名前だけの肩書のようなポジションではなく正ドライバーとして最後の最後までトロロッソ側にプッシュしてくれるでしょう。
もうすこし、楽しみに待っておきましょう。