山本尚貴とともにスーパーGTを戦い、参戦1年目でチャンピオンを獲得したジェンソン・バトン
F1ワールドチャンピオンだけあって、「新人」とは思えませんしそんな扱いもできません。
2016年まで(正確には去年も1戦だけ)参戦していたF1に山本尚貴が向かうことについてMotorsport.comの取材に答えてましたね。
山本尚貴を超ベタ褒め!「彼は信じられないほど速い!」
もちろん、コンビを組んでる相手を悪く言うことはないですが、それにしても山本尚貴に対してべた褒め。
全幅の信頼を置いている証と言えますね。
ジェンソン・バトンが語る山本尚貴(1)「F1をテストしてみるべき。僕もそれを見てみたい」https://t.co/gn5G8NS4Oa#f1jp #SuperGT #SFormula #スーパーgt #スーパーフォーミュラ #山本尚貴
— Motorsport JP (@MotorsportJP) 2018年11月17日
「どこにいたとしても、どんなセッションでも、そして燃料搭載量が多くても少なくても、さらにタイヤが古かろうが新しかろうが、すぐさまペースを発揮する」
レーシングドライバーとしての最大限の褒め言葉ですよね。
一緒に戦ってきたドライバーが「速い」その速いドライバーがスーパーライセンスポイントを満たした。
それに対してバトンは
もしかしてバトンは山本尚貴の実力を他の誰よりも知っている?
「彼がF1マシンをテストするのを見てみたいね。でも、彼は今30歳だ」
「テストするだけでも、彼にとっては素晴らしいことだと思う。もし参戦することがなく、人生の経験としてだけでも、テストしてみるのがいいと思う」
筆者は、このコメントを見て少し疑心暗鬼になり、少し残念な気になりました。
もしかしたら筆者の思い過ごしかもしれないですが、このコメントってバトンからすると
「ナオキさんはF1では通用しないかもしれない。だけど人生経験のつもりでテストくらいはやっちゃったほうがいいんじゃない?」
という風にも聞こえます。
もしそういう気持ちが少しでも入っているなら、ちょっと残念。
山本尚貴がF1という場で、トロロッソというチームで常にチームメイトより前を走る存在になるとは正直なところ筆者も思ってません。
思ってませんが、対チームメイトで見るとそんなに劣るような走りをするドライバーでもないと思ってます。
山本尚貴がF1のレギュラードライバーを獲得できたとしたら、チームメイトはダニール・クビアトです。
一時期はレッドブルのシートをゲットしたくらいですから、絶対速いドライバーの一人だと思います。
でも、山本もあのおとなしそうな顔つき、喋り方から想像もできないくらい負けず嫌いのドライバーですし、気持ちだけでなく結果も持ち帰るってことは今年の成績でもわかったと思います。
そんな山本尚貴でもバトンの目からみたら「絶対F1の場でもその存在を知らしめるドライバーになる」とは言ってくれませんでした。
実際のところどうなのでしょう?
山本尚貴にF1参戦の障壁はない!でも2019年2月まで発表がなければ落選
ジェンソン・バトンがスーパーGTに参戦するにあたり、パートナーとなるドライバーを自身が選択したようです。
日本のホンダドライバーの中でバトンが選んだのが山本尚貴でした。
つまりは、山本尚貴とならチャンピオンを狙えると踏んだわけです。
ジェンソン・バトンが語る山本尚貴(2)「一緒に戦いたいと思った。だから僕が彼と組むことを選んだんだ」https://t.co/uOnWrHXHGR#f1jp #SuperGT #SFormula #スーパーGT #sgt2018 #Jenson_Button #山本尚貴
— Motorsport JP (@MotorsportJP) 2018年11月19日
バトンの予想というか、先読み能力ってすごいですよね。
F1現役の頃からレース途中から雨が降るような荒れるレースはなぜかバトンに味方しているような展開になりますし、こうしたらどうなるというようなことが直感的にわかるんでしょう。
その予言師のようなバトンが山本尚貴を選んだわけですから、ここは山本尚貴の能力を最大限に買ってトロロッソのシートに収まってもらいましょう。
トロロッソのシートはいろんなドライバーが候補として上がってますが、どのドライバーも決定的な決め手がないのか未だ発表に至ってません。
F2でランキング2位のアルボンも今の所すんなり行ってないようです。
筆者の予測は12月に入っても山本尚貴以外のドライバーで決定しないのなら、山本尚貴がシート争いのトップにいると思って間違いないと思います。
すぐに発表されればいいですが、開幕直前まで伸ばされる、具体的には2019年の2月くらいまでドライバー発表が伸ばされるとすると、トロロッソは・・・、いや、レッドブルとしてはティクトゥムをドライバーとしてどうしても乗せたいんだということだと思います。
今年のマカオF3で2年連続優勝を勝ち取ったティクトゥムは現在スーパーライセンスポイントが35ポイント。
足りないあと5ポイントを冬の間、南半球のニュージーランドで開催されるトヨタ・レーシングシリーズに参戦し最低でも5ポイントの獲得を目指すようです。
シリーズは1月に始まり2月に終わる短いものですし、F1とは重なりません。
そしてその結果をトロロッソが待つようなら、ドライバー発表も2月にずれ込むということです。
さて、2月までに発表される(もしくはティクトゥムがポイントを満たせない)場合は山本尚貴、ティクトゥムが40ポイントを満たせばティクトゥムという感じになりそうな気配です。
ティクトゥムは先ごろのインタビューで来年はほぼスーパーフォーミュラで間違いないと言ってますが、急遽F1に乗ることになっても、そこに山本尚貴が収まるだけなので影響はほとんどないと思います。
日本人としては絶対山本尚貴がトロロッソのチームウェアを着ている姿を見てみたいと思いますが、予断は許しません。
筆者の予想は相も変わらず「山本尚貴」一択です。