先日から山本尚貴関連で当ブログも相当なアクセスが来ています。
裏を返せば、日本人ドライバーをみんなが待ち望んでいるってことです。
果たして山本尚貴は本当にF1に乗れるのか?
乗れるとするならば、どんなF1ドライバーになって欲しいか?
そのあたりを考えてみたいと思います。
過去のF1フル参戦ドライバーのいいとこ取りを目指して欲しい。
過去にF1に乗った日本人ドライバーは未だ誰一人勝利を上げていません。
いまのF1は一握りのドライバーだけが勝てる構図になっているのでトップチーム以外ではほぼ勝ち目はありません。
しかし、トップチーム以外でも光る走りをするドライバーはいますし、そういう走りを続けていると上位チームからオファーが来るってわけですね。
じゃあ、過去の日本人ドライバーたちは光る走りはしなかったのか?
いえ、どのドライバーもF1に乗る資格を持つべくして持ったドライバーだと思います。
光る走りもありましたが、残念ながらそれが続かない。
コンスタントに続いていれば、トップチームで走っている姿も見られたかもしれません。
たくさんいる日本人ドライバーの中で少しだけ紹介したいと思います。
過去の表彰台ドライバーの共通点・・・ムラはあるが速いときは速い
佐藤琢磨
佐藤琢磨は2004年アメリカ・グランプリで日本人としては鈴木亜久里以来の3位表彰台を獲得しています。
確かにこのときは嬉しかったですが、佐藤琢磨はマシントラブルやクラッシュが多くシーズンを通して安定したパフォーマンスが発揮できませんでした。
言ってみれば速いことは速いがムラがあるってとこでしょうか。
ピタリとハマれば2017年のインディ500のように勝利を収めることもできるドライバーです。
山本尚貴にも佐藤琢磨の「ハマれば速い」部分を受け継いで欲しですね。
鈴木亜久里
鈴木亜久里は1990年日本グランプリで日本人としては初めての表彰台に乗ったドライバーです。
このときは「日本人初」ということもあり、ごく普通のニュースでも報道されたくらいビッグニュースでした。
前年は全戦予備予選落ちという憂き目に合いましたが、亜久里の持つ個人スポンサーのおかげでラルースに移籍し、ランボルギーニエンジンで予備予選もらくらくクリアしだしました。
日本グランプリの3位も上位のマクラーレン、フェラーリがリタイヤで消えていったという側面はありますが、それでも拍手モノです。
鈴木亜久里のアグレッシブさを山本尚貴が真似るなら「電気系」には注意が必要ですね。
小林可夢偉
もう一人の3位表彰台をゲットしたドライバーが小林可夢偉。
画像は2011年の日本グランプリのものですが、この年はヘアピンで何度もオーバーテイクを見せてくれて観客も大喜び。
我々が見たいのはこういうレースをしてくれるドライバーなんですよね。
優勝できなくても、魅せてくれるドライバーがF1の場に上がってきて欲しい。
山本尚貴にそれができるか?
期待したいですね。
中嶋悟
F1といえば、やはりこの人を欠かせません。
日本人初のフルタイムF1ドライバー。
古舘伊知郎氏が命名した「納豆走法」は有名ですね。
また、「雨のナカジマ」とも言われウェットレースではめちゃくちゃ速く
1989年のオーストラリア・グランプリでは23位スタートで後方からどんどん追い上げ、4位フィニッシュ!
ファステストラップも記録しましたが、このレースあと1周長ければ3位になっていたであろうレースでした。
個人的には中嶋のベストレースは1989年のドイツグランプリだったと思います。
予選18位でレーススタートしたあとは、セッティングがハマったのか周回を重ねるごとに順位を上げ、確か6位か7位くらいまで順位を上げたと思います。
しかし、スピンをしてリタイヤしリザルトには「リタイヤ」としかなっていませんが、速さの光るレースでした。
予選で速いか、決勝で速いか、どちらも速いほうがいいのに決まってるが・・・。
もし山本尚貴がF1デビューしたら、誰もいきなり上位を走るなんて思ってないと思います。
ある意味プレッシャーから開放されるのでいいかも。
予選で少なくともチームメイトより上位につけるか、もしくは後塵を拝しても決勝では前を走る車をポンポン抜いて上位に上がってくるか。
期待するのはここだけですね。
いきなりQ3に進出したら、評価はグンとあがるでしょう。
でも、そうじゃなくても決勝で気がつけばポイント圏内って走りでも嬉しいものです。
最近のF1は昔のように、国際映像に加えて日本のテレビ局の独自カメラを持ち込んでミックスして放送することはできないようなので、我々が「日本人を見たい」と思っても中継はトップグループかバトルをしているマシンに限られます。
トップ争いもしていない、バトルもしていないって状態だとレース中ほとんど映像には映りません。
だからこそ、山本尚貴がデビューしたらいつも国際映像に映るようなパフォーマンスをして欲しい。
ここ数年日本人ドライバーがいないからと言って、誰でも良いわけでも走ってくれるだけでいいってわけでもありません。
「このドライバーすごいね」と海外の人たちにも思ってもらえるようなドライバーに乗って欲しい。
とにかく中継映像にいつも映っているようなパフォーマンスを出してくれることを願います。
ほんと、山本尚貴シートが確保されるよう祈ります。