10月28日、三重県鈴鹿市で行われたスーパーフォーミュラ第7戦(最終戦)で山本尚貴がポール・トゥ・ウィンでフィニッシュし優勝を飾りました。
これでスーパーフォーミュラのチャンピオン(年間総合優勝)を獲得!
ホンダエンジンは2014年から4年間トヨタエンジン搭載マシンにチャンピオンを奪われていましたが5年ぶりに奪還しました。
その5年前にチャンピオンを獲ったのが山本尚貴選手。
やはりホンダの国内エースドライバーだけありますね。
最後の最後で決めたポール・トゥ・ウィン!
ポイントランキングはトップのニック・キャシディから5ポイント差の3位出迎えた最終戦。
5ポイントをひっくり返すためにも予選でポールが欲しかった(ポールポジションで1ポイント獲得)ので、残りは4ポイント。
最終戦のみ優勝者には通常のポイントに加え3ポイント加算されるので優勝すると13ポイントで2位だと8ポイント。
つまり、勝っちゃえばニック・キャシディの結果にかかわらずチャンピオン決定なので、他者の順位を気にすることなく決めるにはトップチェッカーが必須だったんです。
逆にキャシディ選手に前を行かれたらもう終わりという非常にピリピリと緊張するムードの中でのレースでした。
スーパーフォーミュラ 最終戦 JAF鈴鹿グランプリ 優勝は[16]山本尚貴選手!!
2018年シリーズチャンピオン獲得!!
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「勝てば有無も言わさずチャンピオン」と言われて、キチンとその結果を持ち帰るっていうのは、ものすごい精神的にプレッシャーを感じてたはず。
2位以下ならキャシディの結果によって決まるわけですから、そこは自分ではどうにもできない部分ですからね。
やはりチャンピオン経験があるというのはそういうときに強さを発揮できるんじゃないでしょうか。
最後はキャシディに1秒以下に追い詰められながらもミスなくトップチェッカーを受け決めてくれました。
最終戦ファイナルラップにまでもつれたチャンピオン争い
山本尚貴選手がニック・キャシディ選手を抑えきり勝利!逆転チャンピオン!決勝LIVE配信中https://t.co/duZ3IOHX7F#jspoms #sformula #スーパーフォーミュラ pic.twitter.com/VBKqKngK9n
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これだけ激しいトップ争いをし、なおかつ両者ともチャンピオン争いもしていたわけですから、当然勝てなかったほうは悔しさもあるでしょう。
それでもレース後勝者を讃え、勝った山本尚貴もキャシディに駆け寄るという、なんとも微笑ましい姿も見せてくれました。
逆転でチャンピオンとなった山本尚貴選手
ニック・キャシディ選手と検討を称え合い大きなガッツポーズ!決勝LIVE配信中https://t.co/duZ3IOHX7F#jspoms #sformula #スーパーフォーミュラ pic.twitter.com/INRBYO5nUA
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山本尚貴、レース直後に涙も!大きなプレッシャーから開放された喜び
マシンから降りたあとにインタビューを受けた山本尚貴選手。
もう話す前から目には涙を浮かべ、声もいくぶん震わせているように感じました。
真面目な山本選手らしいコメントが爽やかでこちらまで感動してしまいました。
スーパーフォーミュラ 2018 チャンピオン
山本尚貴選手のインタビューです決勝LIVE配信中https://t.co/duZ3IOHX7F#jspoms #sformula #スーパーフォーミュラ pic.twitter.com/FTOA3fVmfA
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これである程度肩の荷も降りたことでしょう。
今夜はどんちゃん騒ぎまでは行かなくても、関係者などともに喜びを分かち合って楽しんで欲しいです。
そして、次のステージに備えてまたパワーを貯めて望んでもらいたいですね。
スーパーGTとのダブルチャンピオンなるか!
さて、山本尚貴の今シーズンは残るはスーパーGT最終戦のみ。
こちらもチャンピオン争いをしています。
現在のところ、Keeperトムス(平川亮、ニック・キャシディ)と同ポイントで1位。
スーパーフォーミュラよりチャンピオン獲得の可能性は遥かに高いと思っています。
勢いは山本尚貴に向いているようですし、こちらもぜひともトップチェッカーでチャンピオンを決めてくれると信じてます。
そうすると先日書いた記事が現実味を帯びてきます。
この記事で、スーパーフォーミュラとスーパーGTのダブルチャンピオンになれば、F1に乗るために必要なスーパーライセンスを受けるためのポイントを満たすと書いていますが、本当にそうなるような予感がしてきます。
F1のトロロッソ・ホンダはドライバーラインナップの発表を最終戦アブダビGPあたりにするようです。
11月の終わりから12月にかけてで発表されるんでしょう。
まるで山本尚貴のポイントがどうなっているのかを待ってるような気さえします。
噂ではアレクサンダー・アルボンに決まりそうだという話もありますが、それなのに1ヶ月も発表を延ばすのは何なんでしょう?
決まったならサクッと発表すればいいだけのこと。
つまり、もしももしもアルボンになるとしたとしても、まだまだ詰めの部分が残っていて決まっていないんじゃないでしょうか。
山本尚貴の場合、障壁になるのはスーパーライセンスポイントと年齢だけだと思います(あと英語能力はどうなんだろう?)
スーパーライセンスをクリアしたら大丈夫でしょう。
年齢は現ドライバーのハートレーより1歳上だから「年寄り」ってほどでもないですからね。
さぁ、みなさん山本尚貴選手のF1昇格を信じてスーパーGTの最終戦も応援しようじゃありませんか!