F1に日本人ドライバーが参戦しなくなってもうすでに4年の歳月が流れました。
確かに、ハミルトンやベッテルを応援するのも楽しいし、ホンダのパワーユニットを積んだトロロッソを応援するのもいいんですけど
何か物足りない。
やはり日本人ドライバーがF1の場にいなくては・・・。
しかし、参戦できそうなドライバーがいるんだろうか?といろいろ調べてみたら・・・・
いましたよ、いました。
F1に参戦するにはスーパーライセンスが必要だが誰もが持てるライセンスではない。
F1を観て知っている方にとっては当たり前のことですが、知らない人のために少し説明しますと
F1ってレーシングドライバーなら誰でも乗れるってわけじゃありません。
もちろん、成績優秀でなければいけないのですが、何を以って成績優秀とするかというアンダーラインがあるんです。
F1に乗るために「スーパーライセンス」というライセンス(免許証みたいなものですね)がないと乗れないのですが、このスーパーライセンスを持つために成績によってポイントがつく形式になってます。
スーパーライセンスはスーパーライセンスポイントが過去3年間のレース成績で40ポイント以上獲得したドライバーにしか発行されません。
それ以外にも、過去2年間F1に乗っていた者とか、他にも取得できる要件はあるんですが、F1の下のカテゴリーから上がろうとするとレース成績でスーパーライセンスポイントを貯めるしかないんですね。
で、40ポイント獲ろうと思うと、日本のスーパーフォーミュラでチャンピオンになったところで足りない。(スーパーフォーミュラチャンピオンは20ポイント獲得できる)
3年間で2回チャンピオンを穫ればスーパーライセンスポイントを満たしますが結構難しい。
海外ではF2やインディだとチャンピオンになれば40ポイント穫れますが、過去に日本人が獲ったことはないのでスーパーフォーミュラチャンピオンになるよりハードルは高い。
現状、日本人ドライバーでスーパーライセンスポイントを満たしているのは、元F1ドライバーの中嶋一貴だけだろうと思います。
しかし中嶋一貴はトヨタのドライバーなので、いくら日本人でスーパーライセンスポイントを満たしていても、ホンダのパワーユニットを積んだトロロッソには乗れない。
他のチームに乗るのはもっとキビシイ。
そうなんです、ただ単にポイントを満たすだけではダメなんですね。
現実的にはホンダ系のドライバーがスーパーライセンスポイントを満たす必要があります。
唯一、可能性がありそうなドライバーが国内でのホンダのエースと呼ばれる山本尚貴
ホンダ系ドライバーでスーパーライセンスポイントを満たせそうなドライバーが一人います。
ホンダは将来F1に乗せるために若手ドライバーの福住仁嶺と牧野 任祐をヨーロッパのF2に送り込んでします。
チャンピオンを獲れれば有無も言わせず絶対にトロロッソ・ホンダに乗れるんですが、今年の戦績では二人共ダメですね。
で、国内を見渡せば大量ポイントを獲得できるカテゴリーに参戦しているのが山本尚貴。
スーパーフォーミュラとスーパーGTの両方にエントリーしています。
しかも、どちらも今季優勝などがあって、チャンピオンを狙える位置にいるんです。
もしもですよ、スーパーフォーミュラとスーパーGTのダブルチャンピオンになったとしたら、合計で35ポイントも貰えちゃうんです。

スーパーフォーミュラ TEAM無限 山本尚貴 posted by (C)よしピコ
「あれ?それでも5ポイント足りないじゃない」
って思いますよね。
よく思い出してください。スーパーライセンスポイントは「過去3年間の成績が対象」なんです。
山本尚貴がダブルチャンピオン獲って、去年、一昨年の成績で5ポイントを上積みできれば合計40ポイントです。
調べてみましたよ。過去の成績を。
スーパーフォーミュラ 2016年7位(3点)2017年9位(1点)
スーパーGT 2016年14位(0点)2017年7位(2点)
ありましたよ、上積みできるポイントが。
つまり、これで今年山本尚貴がダブルチャンピオン獲るとホンダは黙ってないと思います。
もともとトロロッソの1席はホンダ枠と呼ばれてるくらいです。
山本尚貴もまだ30歳、中嶋悟がF1デビューしたのは34歳。
ハミルトンもライコネンも山本より年上です。
年齢的な部分ではまだまだ遅くはないはず。
多分ホンダも表に出さないだけで、ポイントの計算はしているでしょう(シロウトのわたしがしてるくらいですから)
現にトロロッソのシートは1枠が未発表のまま。
一つはダニール・クビアトに決まりましたが、残る一つは現ドライバーのブレンドン・ハートレーかそれとも別のドライバーかと言われています。
トトロッソ・ホンダのドライバー発表は12月?
残る一つがシーズンが終わる前に発表されちゃうと、山本尚貴の可能性は消滅します。
ダブルチャンピオンを獲ってシーズンが終わるまでドライバーが決まらない場合は山本尚貴が急浮上してくるはずです。

もうその伏線は出来上がってるような気がします。
それはホンダが12月9日にツインリンクもてぎで開催するファンイベント「Honda Racing THANKS DAY 2018」にピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの参加を発表しました。
つまり、これは12月の時点でハートレーはトロロッソのドライバーだということ。
トロロッソを降ろされるのにファンイベントに参加するなんてことはしないだろうから、ドライバーが変わるならこのイベントの後ではないかと予想します。
そうなると、当然スーパーフォーミュラもスーパーGTもシーズンが終わってますから結果もわかってます。
山本尚貴の結果次第で山本が乗るか、乗れないなら他の誰かが乗るかがわかるんじゃないかと。
楽しみですね12月が・・・。
そして、実は実はもう一人日本人ドライバーでチャンスがある人がいるというお話を次回したいと思います。